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イプシロン開発陣「ようやく笑えた」 成功受け会見
「応援メッセージも励みに」

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2013/9/14 22:42
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打ち上げ後、記者会見するJAXAの森田プロジェクトマネージャ(左)と沢井プロジェクトマネージャ(14日午後、鹿児島県肝付町)
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打ち上げ後、記者会見するJAXAの森田プロジェクトマネージャ(左)と沢井プロジェクトマネージャ(14日午後、鹿児島県肝付町)

 新開発された国産の小型ロケット「イプシロン」初号機の打ち上げに成功した宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、発射場のある内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)で記者会見した。2度の打ち上げ延期を乗り越えての成功に、開発チームを率いた森田泰弘プロジェクトマネージャは「ようやく心の底から笑える日が来た」とほっとした表情を見せた。また、搭載衛星の開発を率いた沢井秀次郎プロジェクトマネージャは「衛星もすべて正常に機能している。イプシロンに感謝」と笑顔で語った。一方で、「イプシロンは新しい時代の幕を切って落としたが、まだスタート地点」と森田プロジェクトマネージャは気を引き締めた。主な一問一答は以下の通り。

 ――ロケットが打ち上がって今の思いは。

イプシロンの打ち上げに成功し、JAXAの森田プロジェクトマネージャは「終わってみれば最高だった」と笑顔を見せた

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 森田氏 「開発期間の7年間も長かったが、発射場にきてからも長かった。毎日鍛えられることばかりだった。苦しくてもがんばってよかった。日ごろチームと自分自身を奮い立たせるためにリーダーとして自信満々で語っていたが、実は眠れない夜も何日もあった。今日、イプシロンが飛行中に描いた軌道は予測とよく一致していて、自信家の私でもこれほどの成功になるとは考えていなかったくらいだ」

■ここで浮かれないように

 沢井氏 「うれしいの一言。うまく行き過ぎている気もする。衛星は異常事態に対応するために100以上の手順を用意しているが、すべて無駄になった。イプシロンから離れて地球を一周してきた衛星の状態を見て、拍子抜けしてしまったくらいだ。といっても、この衛星はまだ子供で、これから育っていかなければならない。ここで浮かれないようにしたい」

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