「おおお」というどよめきと「やった、やった」という歓声、そして大きな拍手がわき起こった。新型固体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げを中継した青少年科学館(神戸市中央区)。会場を埋めた親子連れら約380人は「宇宙で活躍を」と期待を込めて見送った。
午後1時40分、鹿児島県肝付町からの宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中継映像が映し出された。先月27日の打ち上げ中止を映画館で見ていた三田市のすずかけ台小5年の男児(11)は「今回は飛んでほしい」と楽しみで仕方ない様子だ。
煙を吹き出してイプシロンが無事飛び立つと、歓声が上がり、万歳する人、拍手する人で会場は揺れた。
「感動した。将来はJAXAでロケットの打ち上げに関わりたい」と神戸市の本山第二小6年の男児(12)。
イプシロンの胴体部分には、全国から募集したメッセージが描かれている。家族4人の名前と「宇宙で活躍することを期待しています」という言葉を寄せた同市の東須磨小6年の男児(11)は「宇宙には未知の部分が多い。新しいことをたくさん解明してほしい」と話した。
高校時代に天文部で太陽の黒点の調査などをしていた女性(65)=同市北区=は「日本の宇宙事業もここまで来たか、と感無量です」と頰を上気させていた。(黒川裕生、斉藤正志)
- 紙面が秋から変わります
- 9月9日夕刊から神戸新聞が大きく変わります。お試しキャンペーンで、魅力あふれる新紙面をぜひ実感してください。
- すきっぷ21-マタニティーコンサート
- 妊婦さんとおなかの赤ちゃんに向けたやさしい音楽のコンサート。参加無料です。