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最終更新:2013年9月15日(日) 3時46分

新型ロケット「イプシロン」 打ち上げ成功

新型ロケット「イプシロン」 打ち上げ成功

 まばゆい閃光を放ちながら宇宙へと飛び立つイプシロン。その瞬間、内之浦に集まった2万人を超す観客から大きな歓声が上がりました。

 国産としては12年ぶりの新型ロケット・イプシロン。数台のパソコンで打ち上げの作業を管理する世界初の「モバイル管制」システムを導入するなど高性能で低コストという、今後の宇宙ビジネスを担う期待のロケットです。

 先月27日の打ち上げはコンピューターの設定ミスで直前に中止。「今度こそ成功を」と、3連休初日となった14日は、前回の打ち上げより5000人以上多い2万人を超えるロケットファンが内之浦に集まりました。

 「中止となったときは残念だったけど、今度はいけると思って」(ロケットファン)
 Q.前回は中止だったが?
 「夢が延びてよかった。楽しみも増えて、すごく楽しみにしていました」(ロケットファン)

 内之浦にとっては7年ぶりの本格的なロケットの打ち上げとあって、特産のイセエビを使った味噌汁を振る舞ったり、イプシロングッズを販売するなど町をあげて盛り上げました。

 海上の警戒区域に船舶が入るおそれがあるとして、発射が15分延期されたものの、午後2時、「今度こそ成功して欲しい」、多くの人の祈りをのせてイプシロンは宇宙へ飛び立ちました。

 「前来たときは飛ばなかったので、きょうはうれしいです」(子ども)
 「すごいどきどきした。楽しかった」(子ども)

 一方、日本各地でも・・・

 「前回、上がらなかったのを見ていた。きょう、うれしくて・・・」(女性)
 「僕もロケットに乗ってみたい」(男の子)
 「1回失敗したけど、2回目は打ち上がって良かった」(男の子)
 「感動した。すごいなと思った」(男性)

 搭載されていた惑星観測衛星も予定の軌道に投入。打ち上げは成功しました。

 「ロケットの市場に向けた我が国のロケットが、そろう初めての年になる。本日のイプシロンの打ち上げ成功は、大きな意義がある。我が国のロケット技術の開発史上大きな節目を迎えられた」(JAXA 奥村直樹理事長)

 全国のファンが歓声を上げたイプシロン。次の打ち上げは2年後の予定です。(14日17:33)