ライフスタイル
「世界一幸せな国」デンマークのワーク・ライフ・バランスから学べること
「世界一幸せな国」と言われている北欧デンマーク。この国では、仕事と私生活のバランス(ワーク・ライフ・バランス)がとれた生活を送っている人が多い、という話もありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
デンマーク外務省の公式サイトには、デンマークで働く男女のインタビューが掲載されていました。それぞれの回答からは、彼らのリアルな生活をうかがうことができます。
質問は下記の通り。
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(1)1週間の労働時間は?
(2)残業することになったら?
(3)あなたはワーク・ライフ・バランスがとれていると思いますか?
(4)子どもはいますか?
(5)パートナーと家事を分担していますか?
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寄せられた回答の一部をご紹介すると......
★週刊英字新聞『コペンハーゲン・ポスト』のエディター/男性/38歳
(1)45時間。
(2)別に。僕はエディターとして、完全なものに仕上げないといけないという責任があるので。
(3)締切が厳しいので、仕事が終わるまで職場にいないといけないこともあります。でも、木曜日と金曜日はフレックスで、必要だったら子ども達を迎えに行って、僕の彼女が帰宅するまで、子ども達と家にいることもできます。
(4)女の子が2人。
(5)はい。どの家事がどちらの担当か、ということは決めていませんが。
★保険会社のフロントライン・マネージャー/女性/42歳
(1)約45時間。
(2)基本的に残業はありませんが、もし何時間か残業した場合、後日その分何時間かオフにできます。
(3)確実に「イエス」。重要な会議がないときは、働く時間を選べます。よく家で働いたりもするし、ラッシュアワーを避けた時間に出社することも。現在の状況に、とても満足しています。
(4)男の子が2人。
(5)はい。色々な義務をシェアできる、ステキな夫です。
★コペンハーゲン市の報道官/女性/33歳
(1)45時間。
(2)残業代は給料に含まれているので、残業代はつきません。でも、仕事量が少ないときは遅く出社したり、早退したりすることができます。
(3)外国に住む私の友達と比べると、恵まれていると思います。それでも、キャリアを積むことと家族生活を両立させることにストレスを感じることもあります。私の子どもを預けている保育園は夕方5時に閉まるし。でも、私なりにベストをつくしたいです。
(4)2人。
(5)もちろん。それから、デンマークでは、女性も男性も育児休暇をとるのが普通です。女性が9~10カ月、男性が数カ月とるというのが普通かもしれませんが、私たちの場合、最初の子が生まれたとき、私が3カ月、夫が9カ月とりました。
意外にも労働時間の総量はさほど日本と変わらないようですが、働く時間が自由であること、男性が家事・育児参加に積極的であることなどがわかりますね。男性のほうが長く育児休暇を取ることもあるというのは驚きです。
また、デンマークでは毎日ランチタイムが決められている企業が多く、そうすることによって、デスクから離れ、同僚同士でコミュニケーションがとれるようになっているそうです。1日の中で、そういうリフレッシュタイムが必ずあるというのも良いですよね。
デンマークと日本は社会制度が大きく違いますが、これをヒントに個人レベルでできることから始めてみてはいかがでしょうか。
photo by Thinkstock/Getty Images
[ The official website of Denmark]
(文/土井彩子)
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