ななつ星、披露後に異常 ブレーキ誤作動、一時走行不能に [福岡県]
JR九州は13日、鹿児島線の折尾駅(北九州市)付近を回送運転していた豪華寝台列車「ななつ星in九州」(8両編成)がブレーキの不具合で一時走行できなくなったと発表した。ななつ星は同日午前、報道陣に公開されたばかり。同社はブレーキの電気系統のトラブルとみて調べているが、「10月の運行開始に影響はない」としている。
同社によると、ななつ星は同日午後3時50分ごろ、折尾駅付近で突然、非常ブレーキがかかって解除できなくなった。約50分間立ち往生した。午後4時40分ごろ運転を再開し、遠賀川駅(福岡県遠賀町)で車両点検をした後、竹下駅(福岡市)に到着した。このトラブルで、特急など14本が運休、同9本に遅れが出て、約6200人に影響が出た。
車両は西小倉駅(北九州市)を午後3時半に出発し、約1時間半かけ竹下駅に向かう予定だった。同社によると、8月から九州各地で計約5千キロの試験運転をしたが、トラブルはなかったという。
30億円を投じたななつ星は寝台車5両と食堂車、ラウンジカーなどを備え、九州を周遊する予定。3泊4日で1人最高50万円超の料金がかかるが、来年6月まで予約で埋まっている。
=2013/09/14付 西日本新聞朝刊=