行列をつくってカナザワ映画祭の開演を待つ人たち=金沢市此花町で
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毎年こだわりのプログラムでファンの注目を集める「カナザワ映画祭2013」が十三日、金沢市此花町の金沢都ホテル地下二階セミナーホール(旧ロキシー劇場)で始まった。今年のテーマは「ギミック(仕掛け)」。客席を振動させたり、騒ぎながら映画を見たりする「体感型」の映画二十二本を上映する。十六日まで。
オープニングでは、ドイツで活躍し米国に渡った巨匠フリッツ・ラング監督の一九二四年の白黒SF映画をカラー化し、八〇年代のロックなどの音楽をつけて再編集した「メトロポリス」(八四年、ジョルジオ・モロダー版)を上映。会場には各地からのファンが列をつくった。
十四日は、騒ぎながら楽しむ「ロッキー・ホラー・ショー」(七五年)、十五日は米国公開時と同様に客席を震わせる仕掛けを用意した「ティングラー」(五九年)などを上映。十六日には子供向けに戦前の日本の無声アニメーションの生演奏付き上映がある。
医師、格闘家でもある清川隆監督の初長編「ハッピーアイランド」(二〇一三年)は十五日午後二時から。同映画祭で初めての公募による上映で、監督のトークもある。
主催は映画好きの市民でつくる「かなざわ映画の会」。上映予定、チケットの情報は同会のサイト=www.eiganokai.com=で。 (松岡等)
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