オリコン 9月14日(土)21時57分配信
ロックバンド・スピッツが14日、横浜・赤レンガパーク野外特設会場で16年ぶりの単独野外ライブ『横浜サンセット2013』を行い、2時間にわたって全23曲を演奏。終演後には盛大な花火が打ち上がり、海沿いのステージを埋め尽くした1万5000人の観客を酔わせた。
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大型台風が接近し、横浜名物のベイブリッジ上にもグレーの雲が立ち込めるなか、ステージ上空だけ晴れ間が差し込んだ。タイトルにふさわしく夕暮れ時の17時半に開演すると、ボーカルの草野マサムネが心地よい歌声を潮風に乗せて響かせた。
「夏が終わる」を久しぶりに歌唱したという草野は「20年前、暑すぎる夏を見越して作った曲なんですけど、1993年はめちゃめちゃ寒い夏で」と懐かしそうに回顧し「きょうのために作った曲なのかな」とニッコリ。薄雲をまとった半月に照らされながら「月に帰る」を歌い、ファンを魅了した。
発売日から連日オリコンデイリー1位を記録している最新アルバム『小さな生き物』(11日発売)の表題曲をライブ初披露したほか、デビュー曲「ヒバリのこころ」、代表曲「チェリー」「渚」など全23曲を熱演。ベースの田村明浩の呼びかけで、同所から徒歩15分の横浜スタジアムでデビュー10周年記念ライブを開催中のASIAN KUNG-FU GENERATIONに向け、観客1万5000人が拍手を送る一幕もあった。
全14枚のオリジナルアルバム収録曲を網羅した草野は「この日を目標に頑張ってきたから明日からどうしよう…」と笑わせながらも「忘れられない夜になりました。皆さん一人ひとりと三浦海岸あたりで語り明かしたい気分」と充実した表情でステージを後にした。
スピッツは最新アルバムを引っさげて、11月1日から全国ツアー(全53公演)をスタートさせる。
最終更新:9月14日(土)22時34分
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