'13/9/14
下水道未把握 48%「接続」
広島市の公共下水道で利用の有無を把握できていない世帯や事業所が約2800件に上る問題で、市は13日、一部の集合住宅を除く2305件に調査票で問い合わせた結果を公表した。回答した1388件で、「接続している」は48・5%の673件だった。このうち接続の手続きは「業者がしたと思う」が6割弱の385件に上った。
市下水道局は「業者が実際に手続きをしたかは確認できない。全て市の事務処理ミスとはいえない」としている。「接続している」とした世帯、事業所に過去5年分の使用料支払いを求める。
「接続していない」は311件、「分からない」・回答内容不明は404件。いずれも市職員が戸別訪問をして確認する。回答しなかった世帯などに再度、調査に協力を求める文書を送る。
「接続している」とした回答者には、市への接続手続きや接続時期も尋ねた。手続きを「業者がしたと思う」と回答した385件のうち141件は具体的な業者名を挙げた。「入居時に接続されていたので分からない」は169件だった。
接続時期は地方自治法に基づく請求期間が過ぎた6年以上前が428件。うち21年以上前が195件で長年にわたる徴収漏れの実態を裏付けた。