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校長室だより

校長室だより

平成25年9月7日更新

 

 この「校長室だより」は、1ヶ月ごとの更新を目指して取り組んでいるのですが、前回更新したのが7月13日で、前回からもう2ヶ月近くが過ぎてしまいました。
    今日は夏休みに金光学園が取り組んだことや、その成果の一端をご報告させていただきたいと思います。生徒にとっての夏休みは、4週間足らずで、今は以前のように40日も休みはありませんが、7月の終わりから8月下旬の特別授業が始まるまでのこの夏の期間にも、様々な研修会や発表会に参加したり、部活動で頑張ったり大きな成果を挙げました。
  まずは研修会や発表会ですが、浅口市内、岡山県内だけではなく、国内、海外へと出かけ、貴重な体験をすることができました。いくつかこの夏休みの研修の主なものを紹介しますと、
①韓国 仁川 ( インチョン ) 英語村 語学研修に8日間21名が参加、
②韓国の姉妹校 春川 ( チュンチョン ) 女子高校に15名が訪問し交流、
③スーパーサイエンスハイスクール( SSH )の横浜での全国発表会、及び東京大研修に3日間13名が参加、
④京都大学研修に3日間36名が参加、
⑤社会科東京研修に2日間22名が参加、
⑥岡山大学医学部研修に2日間8名が参加、
⑦福山の大田病院の1日医療体験に44名が参加、
⑧その他の研修会など、中1~高2までの約170人以上(全校生徒の約15%)の生徒が国内外の研修会などに参加し、貴重な体験をさせていただきました。
  特にその中で最も大きな成果を残したのは、上記③の横浜で開催された SSH の全国発表会です。本校の天文気象部・天文ゼミが発表した「木星の衛星イオと光速度~レーマー法の弱点がわかった」は、科学技術振興機構理事 長賞という文部科学大臣賞に次ぐ賞を受賞したのであります。ここではその発表内容の詳細をお伝えすることはで ませんが、SSHの指定を受け、3年目の本校が、一定の成果を求められる中での素晴らしい賞を受賞できたことは、 大変有り難く喜ばしいことでありました。
  もう一つ私が直接に関わった韓国の姉妹校春川女子高校訪問のことを少し紹介させていただきます。春川女子高校とは4年前から隔年おきに相互訪問するという交流をはじめましたが、日韓関係は竹島問題をはじめ、歴史的にも、政治的にも様々な問題を抱える中で、それらのことを乗り越えた素晴らしい交流ができています。
一例を挙げますと、春川女子高校では校長先生を始め、全校あげての受け入れをしてくださり、素晴らしい経験をさせていただいたのでありますが、たった5日間の訪問にもかかわらず、本校生徒たちの帰国の際には、両校の生徒たちが、互いに涙を流しながら別れを惜しむほど、友情を育み、温かい交流が出来たのであります。両校の姉妹校としての絆が一層強くなっていることは誠に嬉しく有り難いことであります。
私たちは韓国のことや春川女子高校のことは以前から知っていましたが、改めて驚き感心させられたのは、彼女たちの毎日朝から晩まで、一生懸命勉強に取り組んでいる姿でした。春川女子高校は公立の名門進学校ですが、授業は1時間目~9時間目までで、終わるのは夕方6時。それで下校するのではなく、夜の給食後、夜自(やじゃ)といって 高1は9時まで、高2は10時まで、高3は11時まで。学校で自学自習をします。さらに、それが終わって塾へ行く者もいるのですから、日本では到底考えられません。もちろん特別な生徒以外は、部活動などをすることはできません。
昨年春川女子高校の生徒たちが、金光学園を訪問した時に学園生が放課後生き生きと部活動をしている姿を見て、彼女たちが「うらやましい」といった言葉を改めて思い出しました。それだけ勉強するのですから、第1外国語の英語は勿論ですが、第2外国語としての日本語を選択している生徒たちは、わずか1~2年で日本語での日常会話程度は 充分できるレベルに達しているのです。その善し悪しは論議が分かれるところですが、見習うべきことも多くあると思 います。
  次に、部活動では全国大会へ出場した囲碁将棋部の高2の羽仁君は全国3位の快挙、陸上400M の中3の眞田君 も頑張りました。しかし、何といっても中学校野球部が初の夏の全国大会に出場してベスト 16 になったことは素晴らしいことでありました。地区予選から始まり、岡山県大会優勝、中国大会準決勝戦まで10連勝で勝ち上がり、中国大 会決勝戦では延長戦で敗れたものの、見事全国大会初出場(中国地方で2チーム出場)を勝ち取りました。さらに愛知県豊橋市で行われた全国大会では、初戦を近畿代表の奈良県八木中学をノーヒットノーランで破り、ベスト8をかけた2回戦では関東代表の神奈川県桐蔭学園中学に敗れたものの、素晴らしい戦いぶりでありました。
実は中学男子バレー部も中国大会に進出しており、野球部が全国大会を決めた翌日の決勝トーナメントに残っていたので、全国大会へのアベック出場果たせるかと思っていましたが、残念ながらそれはなりませんでした。しかし中国大会ベスト8は立派でした。
  その他 8月4日の音楽部コーラスサマーコンサートは、今夏10回目を迎え、里庄フロイデの会場もほぼ満席になるほどの盛況で、感動的なコンサートになりましたし、音楽部吹奏楽団(ブラスバンド)も今夏の定期演奏会には 8月21日のフロイデ公演に加え、 9月1日には4年ぶりに福山リーデンローズでも開催し、素晴らしい定期演奏会となりました。
その他の部も練習、合宿、発表会など大いに頑張りました。
  教職員も校外においては、前述した発表会や研修会をはじめ、多くの研修会などに参加し、よい勉強する機会を得ることができました。また校内の研修では岩手県立花巻北高校の鈴木晃彦校長先生においでいただき、そのご講演などをもとに「生徒の学力向上」をテーマにして2日間にわたり教員研修を行いました。
また英語科や数学科はそれとは別に本校を会場に大きな研修会を相次いで開催したり、参加したりしました。
数学の研修会では東京大学に年間合格者を約100名出すといわれている筑波大学付属駒場中学高等学校の数学 の先生9人に本校に来ていただき、本校の生徒を対象にした研究授業を実施したり、合同の研究発表会を行ったりするなどのSSH 研修会が開かれました。
  生徒にとっても、教職員にとっても、この夏の様々な研修会や発表会や部活動での経験が、これからの学校生活に、学園教育に生きてくると確信しています。

  さて、来る9月14日(土)15日(日)「ほつま祭(文化祭)」が開催されます。生徒たちの展示や演技の発表も是非見ていただければと思います。また、15日(日)の10:00からは友愛セールも開催されます。多くの皆様のご来場をお待ちしております。
  なお体育会は高校が9月27日(金)、中学は10月5日(土)に開催されます。

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