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バスでの転倒、重傷事故4年で270件 骨折多く死亡例も

2013/9/14 1:32
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 路線バスの車内で乗客が転倒し、骨折などの重傷を負う事故が相次いでいる。消費者庁に報告があった全治1カ月以上のけがを伴う重大事故は2009年9月~13年7月に270件。60代以上が8割を占め、動き出す際に転んだ事例が目立った。同庁は日本バス協会(東京)に発車時のアナウンスなど事故防止策の徹底を要請。「走行中に席を立たないで」と乗客に注意を呼びかけている。

 同庁に寄せられた事故事例によると、今年3月、神奈川県で80代の女性が座席に着こうとした時にバスが発車、転んで大腿骨を折った。大阪府では同月、信号で止まった時に両替しようとした50代の女性がバスが動いて転倒。左肘を骨折した。

 こうした重大事故は12年度に81件と前年度から4割ほど増加。270件のうち、バス停や交差点で動き出した時の発生が4割を占めた。けがは骨折が236件、死亡が2件。10年11月には広島県で60代の乗客が乗降中の扉から車外に落ち、道路の縁石で頭を打って亡くなった。

 同庁が6月に実施したアンケートでは、バスで転んだ経験があった144人のうち、32%が「バスの動きが思ったより激しかった」、30%が「危険を意識していなかった」と回答。日本バス協会は「周りに迷惑にならないようにと、バス停に停車する前に立ち上がる高齢者も多い」と話す。

 消費者庁は13日、同協会に要請文を送付。協会と連携して「扉が開いてから席を立って下さい」と書いたチラシを病院などに置いて高齢者に訴える。また協会は加盟する約2200のバス事業者に発車や停車前にきめ細かく運転手が車内アナウンスをすることなどを求める通知を出す方針だ。

 同庁の宗林さおり消費者安全課長は「バスは高齢者の生活に欠かせない交通手段だが、転倒すれば回復に時間がかかる重いけがにつながりやすい」と指摘。「着席が事故防止の一番の方法。両替がいらないIC乗車券などを使うのも有効ではないか」と話した。

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