新型ロケット イプシロン打ち上げ成功9月14日 17時17分
鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた国産の新型ロケット、イプシロンは、午後3時すぎ、高度1150キロ余りで搭載した衛星を切り離し、打ち上げは成功しました。
鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所の発射場に据え付けられたイプシロンは、14日午後2時、1段目の燃料に点火され、発射台を離れました。
その後、1段目から3段目までを切り離して順調に上昇を続け、打ち上げから1時間余りあとの午後3時すぎ、高度1151キロ付近で、搭載した衛星を切り離し、打ち上げは成功しました。
イプシロンは、日本の主力ロケットH2Aの補助ロケットを1段目にそのまま使用したり、点検作業の一部をコンピューターに任せて自動化することで、打ち上げコストはH2Aのおよそ3分の1の38億円程度に抑えられました。
今後は新興国を中心に、小型衛星の打ち上げ需要が増すことが予想されていて、今回の成功でJAXAは、このイプシロンロケットを、衛星の打ち上げビジネス参入への切り札としたい考えです。
首相「宇宙技術の信頼性の高さ証明」
安倍総理大臣は「今回の打ち上げ成功は、H2AやH2Bと並ぶ基幹ロケットとして、わが国の宇宙技術の信頼性の高さを証明するものと考えている。イプシロンに搭載された惑星分光観測衛星は世界初の惑星専用の遠隔観測衛星であり、惑星の磁気圏や大気流出の解明など、小惑星探査機「はやぶさ」のように、世界最高水準の成果が創出されることを期待している。これまでの関係者による不断の努力に敬意を表するとともに、今回の打ち上げ成功が、わが国の宇宙輸送システムの自律性の確保や宇宙開発利用のより一層の進展、さらには将来の経済成長の一助につながることを期待している」とするコメントを発表しました。
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