4.3 光ディスクの規格

音楽用CDはソニーとフイリップス(オランダ)で協同開発し、1980年に共同提案し、1981年にレッドブックとして規格にまとめたのが最初である。

 光ディスクは可搬媒体として、商品化されるに先立って規格による標準化が重要である。1985年頃に発売された初期のCD-ROMや5.25インチ光磁気ディスクは、互換性が不十分なために普及が阻害され、本格的な普及は後に商品化されたCD-ROM XA(現在のCD-ROM)や3.5インチ光磁気ディスクによってなされた。表4.3-1は過去に制定された主な規格である。

 

表4.3-1 光ディスクの主な規格

商品名

規格制定年/通称

備   考

 CD

 1981   レッドブック

CDの基本となる規格

 CD-G

 1984 

CD+グラフィック画像

 CD-ROM

 1985

コンピュ−タデ−タの記録

 CD-I

 1986   グリ−ンブック

CD+インタラクティブ

 LD

 1986

光ビデオディスク IEC60856

 CDV

 1987

CD+5分のアナログ動画

 CD-ROM XA

 1988   イエロ−ブック

CD-ROMに標準論理フォーマット採用

 CD-MIDI

 1990

CD+MIDI規格

 フォトCD

 1990

写真の記録

 CD-MO

 CD-R

 1990   オレンジブック

記録できるCD

 MD 

 1992

MDの基本となる規格

 ビデオCD

 1993

74分の圧縮動画と音声

 DVD

 1995

片面4.7GBのデ−タ再生専用

 DVD-RAM

 1997

片面2.6GBのデ−タ記録