ノーブラ女子が急増中という現象に相反して(?)、ブラジャーをつける男子が増えている。
※参考記事「ノーパン、ノーブラの『ノー・ノー女子』が急増中?」(http://wpb.shueisha.co.jp/2013/09/07/21657/)
ブラジャー研究家で、『ブラジャーをする男たちとしない女』(新水社)の著者・青山まりさんに聞いた。
「実は、昔からブラジャーをつけている男性はいらっしゃいましたが、数年前に一度脚光を浴びたため、それ以降どんどん増えているんです。特に、大企業のサラリーマンや弁護士など、社会的立場のある知的労働をされている方の着用が目立ちますね」
なぜそんな人たちが? 女装に興味を持っていたり、ゲイのような人なのだろうか。
「いえいえ、普通のノンケの方のお話ですよ。女性とご結婚されている方も多いです。ストレスや不安の解消が着用の主な理由ですね。ブラジャーをつけることで自分の中に母性のようなものが出現し、お母さんと一体になったかのような癒やし・安心感を得られるんです。商談など大切な予定がある日は、勝負ブラをつけられたりもしているようです」(青山さん)
勝負ブラ! もし、商談相手(男性)の白シャツからブラが透けていたら……。それはさておき、彼らはどこでブラを買っているのか?
「やはり種類が豊富なので、女性用の中から選ぶことが多いようですね。ただ、男性が女性の下着売り場には入りづらいので、ネット通販がメインとなっています。女性用だと手を出しづらいというのであれば、最近では“メンズブラ”がネットで買えますので、入門者の方はそちらをご覧になってみてはいかがですか?」(青山さん)
その“メンズブラ”について、ネットショッピングモール楽天市場で売り上げナンバーワンという通販サイト『WishRoom』の広報担当者に聞いてみた。
「4年前、一番最初に男性用として作ったものは、胸回りを締めつけることだけを目的とした装飾のないシンプルなブラジャーでした。そちらの商品は初心者でもチャレンジしやすいため、当初から変わらず、今でも多く売れています。その後、装飾を求める方のために柄やフリルなどを取り入れたブラを作りました。現在では“寄せて上げる”機能で実際に胸が盛り上がるようなメンズブラもあり、サイズ以外はもはや、女性用とまったく変わらない商品になっています」
新商品発売の際は、500着もの予約が2週間程度で完売するほどの人気がある。
「あと、ひとり当たりの購入数ですが、お試しという方は、まずは1着ご購入されますが、リピーターになる確率はかなり高く、ほぼ全員がまた購入してくださいます。毎日つけるなら洗濯もしなければならないので、3、4着は必要ですかね。気に入ったデザインを見つけると色違いで大人買いされる方も多いのが特徴です」(同サイト広報)
興味を持ったアナタ、一度試してみてはいかが?
(取材/黄孟志)