菅野「残り全勝」宣言の真意
2013年09月14日 16時00分
強気発言には“裏”があった。巨人・菅野智之投手(23)が13日、力強い口調で「残り試合は、すべて勝つつもりでやります」と宣言。先発登板が濃厚な広島戦(15日・マツダ)を前にジャイアンツ球場のブルペンでは、いつにも増して気迫の投げ込みを見せた。
ここまでリーグ2位の12勝をマークしながらも最多勝争いに関しては無関心を決め込んでいた。しかし一転してタイトル獲得に向け、まるでスイッチが入ったかのような言動を見せ始めたことで周囲も目を白黒させるばかりだ。この“豹変”の真意について、チーム関係者は、次のように分析した。
「もともと菅野にはチームへの貢献度を勝利数よりもイニング(回)数で考える傾向があって、年間200イニングを投げることに強い意欲を持っていた。それが現実的に厳しくなった今、できるだけ長いイニングを投げることで果たそうとしているのではないか」
13日現在、菅野の登板イニング数は155回1/3。リーグ最多登板イニング数の阪神・メッセンジャーとは、ちょうど10回の差をつけられている。とはいえ、これは残り試合でまだまだ逆転可能な数字だ。
「全部勝つということは、長いイニングを投げてリーグ1位に達するつもりなのでしょう。当然、次の広島戦でも(先発登板が予想される)前田(健太)より先にマウンドを降りるつもりはないはず」(同関係者)
リーグ最多の投球回数に到達すれば、結果的に最多勝のタイトルも転がり込んでくる可能性が高まる。勝ち数でリーグトップの前田健と小川(ヤクルト)は現在13勝で、菅野との差はわずか1勝。V目前のチームとともにルーキー右腕もラストスパートをかける。
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