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安倍首相宣言を東電否定 幹部が民主党との会合で

 東京電力の山下和彦フェローは13日、福島県郡山市で行われた民主党の原発事故に関する対策本部(本部長・大畠章宏幹事長)会合で、福島第1原発の汚染水漏れ問題について「今の状態はコントロールできているとは思わない」との認識を示した。

 7日にアルゼンチンで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で「状況はコントロールされている」と断言した安倍晋三首相を真っ向から否定した格好だ。

 首相は総会で汚染水について「原発の港湾内の0・3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」ときっぱり。自ら責任を持って汚染水漏れの影響を2020年東京五輪に及ぼさないと国際公約した。

 それからわずか6日。東電幹部の否定的な発言により国内外の不安が再燃するのは避けられず、首相はさらなる説明を迫られそうだ。資源エネルギー庁の中西宏典審議官は、山下フェローの発言を受け「今後はしっかりとコントロールできるようにする」と述べ、対策を急ぐ姿勢を強調した。

 大畠氏は会合後、記者団に「首相の責任問題もある。臨時国会召集を前倒しして国民に説明するよう求めたい」と表明した。民主党は首相発言の根拠を厳しく追及する構えだ。一方の首相は、福島第1原発を19日に視察する方向で最終調整に入った。政府が前面に出て取り組む姿勢を示す。

 東電によると、山下氏は役員クラスにあたるフェローの一人。この発言を受け、東電は13日午後にコメントを出し「汚染水の港湾内への流出や敷地内の貯水タンクからの漏えいなどのトラブルが発生しているとの認識について言及したもので、影響が外洋に及ばないようしっかりと対策を講じる」とした。

[ 2013年9月14日 06:00 ]

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