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イプシロン打ち上げ トラブルから再挑戦
宇宙望遠鏡「スプリントA」を搭載し、打ち上げられる「イプシロン」1号機
Photo By 共同 |
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日午後2時、新型ロケット「イプシロン」1号機を、内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から打ち上げた。発射19秒前に中止した8月27日のトラブルからの再挑戦。JAXAによると、打ち上げられたイプシロン1号機は予定通り3段目を切り離した。太平洋の上空を順調に飛行しているという。
14日は早朝から準備が進み午前11時ごろ、機体が整備棟を出て発射地点に据え付けられた。午後1時45分に打ち上げる予定だったが、警戒区域に船舶が入る恐れが出たため15分延期した。
イプシロンは、日本にとって12年ぶりの新型ロケット。コスト高を理由に2006年に廃止されたM5ロケットの後継機で、打ち上げコストを削減するためIT技術を大幅に取り入れた。
人工知能による機体の自動点検で、組み立てにかかる期間を従来の6分の1の約1週間に短縮。パソコン2台で機動的に運用できる「モバイル管制」と合わせて、点検や管制に携わる人手を省力化した。
一方で開発に伴うトラブルも起こり、打ち上げ日を2回延期した。1回目は配線の誤りが見つかり、8月22日の発射を延期。2回目の同27日は、ロケットと地上管制装置の通信で生じた0・07秒のずれが原因でカウントダウンが自動停止した。
JAXAは装置の設定を修正した上で、イプシロン開発チーム以外の経験者を集めて約2週間かけて総点検した。
1号機の打ち上げ費は約53億円で、約75億円だったM5の7割。将来は30億円に減らすことを目指している。
1号機は、地球を周回しながら金星や木星を観測する宇宙望遠鏡「スプリントA」を搭載しており、高度約千キロの軌道に投入する計画だ。スプリントAの開発費は約48億円。
[ 2013年9月14日 14:39 ]
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