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◆楽天6―2オリックス(13日・Kスタ宮城) 楽天・田中がオリックス戦に先発し、2失点完投勝利で、開幕21連勝を飾った。西鉄・稲尾和久が1957年にマークした同一シーズン最多連勝記録を56年ぶりに塗り替えた。シーズンをまたいだ連勝も「25」に伸ばし、1936~37年にかけて達成したカール・ハッベルのメジャー記録を上回った。チームは優勝マジックを「12」とした。
勝利を喜ぶどころか、田中は自身のふがいなさに怒っていた。今季初の無四球完投で、プロ野球新記録のシーズン21連勝を飾ったが、表情は曇ったままだった。「完封しないとダメだった。だから、すごく悔しい。援護点があったからこそ、完封したかった」。6回までに5点リードをもらったが、その後2失点(自責点1)した。同じ過ちを繰り返したことが許せなかった。
8月30日のソフトバンク戦(ヤフオクD)でも味方が11点を奪ったが、7回3失点で降板。リリーフ陣も失点を重ね、5点差に追い上げられていた。「同じことの繰り返し。まだまだ、そういうところが甘い。勝って反省できるのは、ぜいたくな話だと思いますけど」。稲尾のシーズン20連勝を56年ぶりに塗り替えたが、課題を残した。
それでも、3ボールになった場面が5度あったが、四球や安打を許すことなく全てアウトを奪った。球界屈指の制球力と気持ちの強さも見せつけ、125球を投げ抜いた。9回は志願してマウンドに上がった。10連戦中でリリーフの負担を減らしたかった。「“休養日”になって良かった」と喜んだ。
ともに喜びを分かち合いたい仲間がいる。守護神だったラズナーだ。右肘のじん帯再建手術を受けるため、9日に米国に帰国した。「本人が一番悔しいだろうし、僕も残念」。来季以降の契約続行は厳しい状況で、そのまま退団することが濃厚だが、09年から5シーズンをともにした。「ドクターの見解もあるだろうけど、できるのであれば、手術が終わって優勝のときに戻ってこれるなら戻ってきて欲しい」と願った。
昨季からの25連勝は、メジャーの連勝記録を上回った。日本新と世界新を同時に達成し、田中の右に出るものは誰もいなくなった。すでに将来、伝説になる記録を樹立したが、プロ野球で最多勝に輝いた投手でシーズンを無敗で終えたのは一人もいない。登板機会は最大あと3回。さらなる偉業達成へ、挑戦は続く。
優勝マジックは12となった。「連勝記録を伸ばすためにやってるわけじゃない。日本一を目指すためにやっている。まずはリーグ優勝できるよう、一戦一戦また頑張っていきたい」。無敵のエースが満足するのは、悲願の頂点に立った後だ。
◆米国にもない通算25連勝 米大リーグの2シーズンにまたがる連勝記録は24。1936年に16連勝でシーズンを終え、翌年開幕から8連勝したカール・ハッベル(ジャイアンツ)がマークした。なお、同一シーズン連勝記録は、1888年のティム・キーフ(ジャイアンツ)と、1912年のルーブ・マーカード(ジャイアンツ)の19連勝で、その数字を上回っている。
(2013年9月14日06時00分 スポーツ報知)
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