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経済
「電子出版権」の創設了承へ ネット海賊版対策で 文化審
2013.9.5 12:47
[ネット社会]
電子書籍の海賊版対策を話し合う文化審議会の小委員会は5日、出版社が裁判で海賊版の差し止めを求められる「電子出版権」の創設を盛り込んだ中間報告案を議論した。大きな異論なく了承の見通しで、文化庁は来年の通常国会での著作権法改正案提出を目指す。
作家個人では多数の差し止め訴訟を起こすことに限界があるが、出版社が対応できるようにすれば海賊版を抑止し正規の作品の流通拡大につながると期待される。業界の健全な発展で、電子書籍の読者の利益も守られることになる。
中間報告案は、出版社が作家らと契約した上で作品を独占的に発行できる出版権を紙の書籍にのみ認めている現行法を改め、電子書籍にも対応するよう提言。インターネットで流通した海賊版の差し止めを求める際、作家ら著作権者が訴訟を起こす必要がある現在の制度から紙の書籍と同様、出版社が訴訟を起こせるよう制度変更を促している。
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