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【ゴルフ】

比嘉 史上初10代公式戦Vへ奪首

2013年9月14日 紙面から

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯第2日、9番でティーショットを放つ比嘉真美子=北海道・恵庭CC

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◇日本女子プロ選手権<第2日>

 ▽13日、北海道・恵庭CC(6682ヤード、パー72)▽晴れ時々曇り、気温25・8度、風速1・7メートル▽賞金総額1億4000万円、優勝2520万円▽130選手▽観衆2093人

 やんばるの歌姫が史上最年少公式戦制覇へ向け、首位浮上! 前日首位と3打差5位につけていた比嘉真美子(19)が5バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア68をマーク。通算7アンダーとして首位に躍り出た。プロ2年目の19歳ながら今季すでに2勝を挙げ、全英女子オープンでも7位に入った期待の新星。国内ツアー史上初の10代(19歳339日)で公式戦Vなるか。同じく7アンダー首位タイにイ・ボミ(25)=韓国=、2打差3位に前日首位の酒井美紀(22)=国際スポーツ振興協会=と原江里菜(25)=NEC=が続いている。

 2020年東京五輪の主力選手として期待される比嘉が、早くも「伝説作り」のチャンスを迎えた。沖縄本島の中北部、山原(やんばる)と呼ばれる地域にある本部町(もとぶちょう)に生まれ育った、飛ばし屋マン振り(フルスイング)娘。故郷から2000キロ以上離れた北の町で史上最年少公式戦制覇へ向け、エンジン全開だ。

 「きょうはショットがすごくよくて、ピンに絡むショットもあったし、ピンチでもグリーンを広く見て打つことができた」と比嘉。スタート1番で5メートルのバーディーパットを沈めると、6番・501ヤードのパー5では持ち前の飛距離を生かし、残り220ヤードの第2打を5番ウッドでピンそば3メートルに。イーグルパットこそ外れたが、楽々バーディー奪取だ。

 「ストレスのないショット、パットを打つよう心がけてた」。コースを広く見ながらフェアウエーをキープし、必ずしもピンを狙わずパッティングのしやすいラインへ。根っから攻撃型の比嘉だが、メジャー(公式戦)という別格の舞台に、慎重な戦略を立てている。

 9番で1つボギーを挟んだが、後半のインコースも12番で3メートルを決めた後、上がりの17、18番は連続バーディーでフィニッシュ。それも最後は30センチにつけるスーパーショットでかっこよく締めた。「前週まで2週間の北海道で洋芝からのショット、とくにアプローチの練習をしてきた」という。研究データに基づき「北海道のラフはどうもチャックリ(大きくダフる)ミスの確率が高いので、58度のウェッジのバンス(ソールのふくらみ)を8度から12度のものに替えてます」。インパクト時にソールが地面に刺さらずはじくようにとの対策もとった。

 3年後のリオ五輪、7年後の東京五輪でのメダル獲得を目指す比嘉。世界一へ上り詰めるには「メジャーと言われる試合でしっかり勝ち抜くことが必要な要素。たくさん勝つことも大事だけど、大きな試合に照準を合わせていくことが欠かせない」と話す。

 カラオケでは絢香や中島美嘉を歌いこなす歌姫が、国内メジャーで一気に自身の旋律を刻み始めた。 (月橋文美)

 

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