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【サッカー】

前田 日本代表生き残りへ2発 磐田 10戦ぶり勝利

2013年9月14日 紙面から

柏―磐田 後半、自身2点目のゴールを決め、アシストの山崎(右端)と抱き合って喜ぶ磐田・前田=柏

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◇J1第25節第1日 磐田3−1柏

 磐田が3−1で柏を破り、7月10日の新潟戦以来10試合ぶりの白星を挙げた。今季アウェー初勝利で、勝ち点を19とした。柏は2連敗で同36のまま。磐田は序盤にCKから菅沼駿と前田のゴールで2点を先取。1点を返された後の後半18分に再び前田が決めて突き放した。

 10試合ぶりの勝利が決まると、磐田FW前田遼一の顔に笑みが戻った。「お待たせしましたという感じ。今年初めてくらい、仕事をした」。久々にストライカーとしての役割を果たした。貴重な2ゴールを決め、チームを7月10日の新潟戦以来の勝利に導いた。

 1点リードの前半7分にカルリーニョスのCKを、後ろに下がりながらもDFに競り勝ち、頭で押し込んで追加点。1点差とされた後半18分、山崎のクロスを押し込み、試合を決めた。

 コンフェデレーションズカップ後、日本代表に呼ばれなくなった。いまではC大阪の柿谷という新戦力が台頭し、忘れられた存在になりつつある。そんな前田が、代表復帰へ大きくアピールする活躍だった。

 柏戦を視察に訪れた日本サッカー協会の原博実技術委員長も「チーム状況が悪く(代表に)呼んでいないが、これくらいはやると計算できる選手だから」と、前田の活躍はさも当然と言わんばかり。W杯切符争奪戦はこれからが本番だ。

 10戦ぶりの勝利も、磐田はいまだ降格圏の17位に低迷する。「みんな危機感は持っているし、流れを変えなくてはいけないと思っている。でも、まだ1試合、崩れるのも早いから、これからです」。エースが自信を取り戻しつつある。 (相原俊之)

 

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