虎・西岡２戦連続３安打！ＣＳ「１番」アンタや！

五回には右中間を破る三塁打を放つ西岡【拡大】

　燕軍団には負けられない相手がいる。「８番・遊撃」で先発した森岡だ。同級生の２人は高校時代、ベストナインのコーナーでは、どのスポーツ紙や雑誌でも二遊間を組んでいた。２００２年夏の甲子園。ともに主将として出場し、大阪桐蔭高の西岡が初戦敗退した一方で、森岡は明徳義塾高を初優勝に導いた。２人は０３年ドラフト１巡目で指名された（西岡はロッテ、森岡は中日）が、西岡の契約金８０００万円に対し、森岡が１億円。自分の評価の低さに、西岡は、当時担当だった松本尚樹スカウト（現ロッテ編成統括）に不満を漏らしたこともあった。

　「プロへ入ったらすぐに抜けるよ。スタートで負けているけど負けて抜く方がお前らしいんじゃないのか」となだめられ、「すぐに抜きます」と返答。宣言通り、３年目で盗塁王を獲得し、夢だった大リーグ挑戦も果たした。

　「明日勝つことが大事になってくる」

　チームの連敗を「４」で止めたが、この日もヤクルト投手陣から１５三振を奪われ、１０残塁。まだ打線は本調子ではない。西岡がリードオフマンとして、残り１９試合、さらにＣＳへチームを鼓舞していく。（渡辺　洋次）

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（紙面から）