中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

バレ、2戦連続で不発 大入り神宮ガックリ

2013年9月14日 紙面から

ヤクルト−阪神 3回裏2死一、二塁、第2打席は空振りの三振に倒れるバレンティン=神宮球場で(斉藤直己撮影)

写真

◇阪神3−2ヤクルト

 阪神が1分けを挟んだ連敗を4で止めた。スタンリッジがバレンティンを無安打に抑えるなど6イニング2失点で8勝目。打線は2−2の7回に新井貴の犠飛で勝ち越した。ヤクルトは2度、追い付く粘りを見せたが4連敗を喫した。

     ◇

 ボルテージが最高潮に達したのは8回。先頭打者としてヤクルトのバレンティンが打席に入ると、阪神ファンからも拍手が沸き起こった。平日の神宮が連日の大入り。

 だが久保田の3球目、外角へ落ちていく134キロフォークが、止めたバットに当たって投手の前へ転々…。球場中からのタメ息のなか、意図しない打撃にバレンティンは肩を落とした。

 第1打席(1回)はいい角度で打球が上がり、ファンは腰を浮かし、自身もガッツポーズをしかけた。第3打席(6回)も右翼フェンス手前で失速。惜しい打球が2つ、あとひと伸び足りなかったが「きょうは全部外角球ばかりで、本塁打にできる球がなかった」とバレンティン。

 スタンドには、快挙を期待する母国オランダのラーディンク・ファン・フォレンホーヴェン駐日大使や、最愛の母・アストリットさん(64)の姿もあった。朝は「神のご加護を感じる。きっときょう(56号を)打つわ」という母の言葉で送り出されたという。

 だが、阪神は今季55本塁打のうち、わずか4本しか出ていない苦手球団。第5打席が回ることを期待して、2万9328人の観客は最終回までほとんど帰らなかったが、4打数無安打。8月7日以来29試合連続出塁も止まった。歴史的瞬間は先送りになり、試合後はオランダ大使に「明日1本打てるよう頑張ります」と約束した。 (竹村和佳子)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ