55発男も、恐るるに足らない。阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=が、14日のヤクルト戦(神宮)に先発する。シーズン本塁打記録「55本」の更新を狙う、ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)との対戦も“特別視”しない。
「そんなに苦手意識もないですし、率的にも良いものではないので(対戦成績は打率・250)。しっかり自分の球で勝負したいと思います」
試合前の練習前には、球宴でもふれあったバレンティンと談笑。「よろしくお願いします」と頭を下げた。ブルペンでは34球を投じ、ダッシュなどで最終調整を行った。
“記念すべき一発”を浴びるのは一体誰なのか-。黄金ルーキーに、順番が回ってきた。おのずと注目も集まるが「打たれたら打たれたで仕方ない。試合に勝つことが大事なので。勝てる投球をしたい」と頼もしい。
11勝目(5敗)を挙げれば2007年の楽天・田中に肩を並べる。神宮で白星をつかめば、セの全6本拠地での白星達成だ。気負いはない。恐れもしない。藤浪が、バレンティンに真っ向勝負を挑む。
(紙面から)