(セ・リーグ、ヤクルト2-3阪神、18回戦、阪神14勝4敗、13日、神宮)阪神がヤクルトに競り勝った。2度のリードを追いつかれたが、七回に新井貴の犠飛で勝ち越した。17日ぶりの登板だった先発のスタンリッジは6回2失点で今季8勝目(9敗)を挙げた。
真っ向から立ち向かった。虎の助っ人も負けていない。スタンリッジが、シーズン本塁打数の日本記録更新を狙うバレンティンを返り討ちだ。場内にため息を充満させた。
緊迫の場面は、一回にいきなり訪れる。四球などで二死一塁とし、バレンティンを迎えた。バックスクリーンの巨大画面にも「HR55」と打撃成績が大きく映し出され、異様な雰囲気が場内を包んだ。それでもひるまない。140キロ超のボールを、外角目がけて投げ込んだ。4球目、強振され捉えられたが、フェンス手前の中飛に斬った。