３回、マートンの左飛をスライディングキャッチするバレンティン

＜ヤクルト2-3阪神（13日）＞バンザ～イ、なしよ。ヤクルト・バレンティンは１３日の阪神戦（神宮）で４打数無安打。注目されたシーズン本塁打の記録更新はならなかった。

　あとひと伸び足りなかった。初回二死一塁で迎えた第１打席、主砲は阪神先発スタンリッジの４球目の１４７キロの直球にバットを一閃。鋭い打球は右中間へ。打った瞬間、両手を挙げてバンザイしたバレンティンだったが、ボールは俊介がフェンスぎりぎりでキャッチ。とんだヌカ喜びに終わってしまった。

　続く３回の第２打席はスタンリッジの渾身の直球に空振り三振、６回の第３打席は外角低めの１４５キロの直球に泳いで右飛に倒れた。８回の最終打席は止めたバットにボールが当たり、投ゴロ。この日は一発どころか安打も出なかった。

　前日１２日は母親のアストリットさんを成田に迎えに行くため、睡眠わずか３時間。この日はたっぷり睡眠をとり「朝、母親がモゾモゾ起きていたのは分かったけど目は覚めなかった。家を出る時、母親から“今日は神のご加護を感じるので多分、今日（本塁打が）出る”と言ってもらえた」と試合前はゴキゲンだったが、結果４タコで５６号はお預け。今日１４日の阪神戦でルーキー藤浪を相手に偉業達成を狙う。