次男が窃盗未遂の容疑で逮捕されたことを受け、大御所司会者みのもんた（６９）が１３日夕、神奈川県内の自宅で緊急会見を行った。同日午前、ＴＢＳ系「みのもんたの朝ズバッ！」など報道番組出演自粛を発表したみのは謝罪の言葉を述べ、頭を下げた。　

　次男で日本テレビ社員の御法川雄斗容疑者（３１）が、他人のキャッシュカードを使って、コンビニＡＴＭでカネを引き出そうとしたとして警視庁に逮捕された事件。親であるみのへの影響は拡大する一方だ。　

　１３日午前に「朝ズバッ」「みのもんたのサタデーずばッと」という報道番組の出演自粛を発表したみのは、午後に行われた会見の冒頭で「大変ご迷惑をお掛けして、申し訳ありません」と頭を下げた。　

　続けて「私の責任の問題で、皆さんにお集まりいただくのならば何でもお答えできるんですが、家族とはいえ、もう３０をすぎた男の、別の人格者です。あれこれとやかく言う筋合いのものではないと、皆さんも分かると思います。ただどうしても家族の一員、次男、という気持ちは切っても切れない」と中立の立場を保ちづらいため、報道番組の出演を自粛したことを明かした。　

　昨晩、みのは昨年亡くなった妻のお骨の前で、妻と“会話”して自粛を決断したのだという。「女房がいたら何て言うだろうな。すぐに番組降りなさい、自粛しなさいと言うだろうから」とみの。　

　さらに戦国武将・明智光秀の娘の細川ガラシャが詠んだ辞世の句の一節「花も花なれ人も人なれ」を持ち出し「判断を間違うと、散る時を間違うとね（いけない）。いい歌ですよ。どういう生き様を残さないといけないのかなと思いましたよ。僕は後悔していない」　

　みのにとって、次男の逮捕はまさに青天のへきれきだったという。１週間以上前に次男から聞いたという話では、雄斗容疑者は事件当日自分の財布を落としたため、方々を回って捜していた。その時コンビニＡＴＭ機の上に３枚のキャッシュカードが置かれていたため、自分のカードかもしれないと思って試したところ、職務質問を受けた。だがそのように説明し、自分の財布も出てきたため、すぐに家に帰されたというものだった。「（一報を知らせる）電話が掛かってきた時には信じられませんでした」　

　今後の自粛期間については「結果出るまではとりあえず自粛するしかないんで、それ以上は言いようがないんでね。後はそれこそ局の方に聞いてもらうしかない」。　

　バラエティー番組は「まだ分かりません。バラエティーというのは月に１回か２回の収録。（テレビ局が）苦慮してるんじゃないですか」と力なく語った。