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【グラニュース】


ピクシーのお告げ、牟田ゴール

2013年9月14日 紙面から

ピクシーが大きな期待をかける牟田=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)

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 名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(48)が13日、清水戦(14日・アイスタ)で先発に抜てきするDF牟田雄祐(22)のゴールを予言した。開幕の磐田戦以来2度目のスタメンとなる新人について、「明日はヒーローになるかもしれない」と大胆予想。DFとしては非凡な牟田の得点力に本気で期待を寄せた。

 歴戦の指揮官のアンテナがビビッと反応した。清水戦に向けた抱負を淡々と語っていたストイコビッチ監督が、牟田の話題には途端に冗舌になった。「彼はいいDFだ。開幕戦でチャンスを与えた時点では持っている能力を出し切っていなかった。今度は自信をもってプレーしてほしい」

 ピクシーが高く評価しているのは守備能力に加えて、得点力だ。「牟田はセットプレーでスコアできる。しっかりジャンプできる選手だ」と強調。報道陣を見回すと、「明日は牟田がヒーローになるかもしれないよ」。牟田がセットプレーで勝利に導くヘディングを決めると真顔で語った。

 ピクシーの予言は根も葉もない妄想ではない。牟田は福岡大4年時には九州大学リーグ1部で6得点をマーク。グランパス入り後も練習試合で得点を数多く挙げている。牟田はピクシーからゴールを期待されていると聞き、「同じことをトゥーさん(闘莉王)からも言われた。狙いたい」と意欲を語った。

 ピクシーは若手の台頭を待っている。天皇杯初戦のJFL・長野パルセイロ戦(8日)では主力の代わりに起用した若手が振るわず敗戦。翌日のミーティングで、「チャンスをもらって結果を出せない選手はサッカー人生が終わってしまう。それがプロだ」と選手に厳しい言葉を投げかけた。

 牟田への言葉は、チャンスを生かせという願いの表れ。闘莉王は右足首痛で欠場するが、ピクシーの胸中は期待で埋まっている。 

  (木村尚公)

 

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