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【モータースポーツ】

【WGP】中上が首位発進! 残留・移籍・昇格に揺れる うれしい悲鳴「勝って気持ちよく決める」

2013年9月14日 8時51分

第13戦サンマリノGP第1日

転倒も喫したが、気合十分の中上。初日トップ発進だ(カメラ=遠藤智)

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故祥也さんに届ける初勝利を誓った中上(カメラ=遠藤智)

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 【ミサノサーキット(イタリア)遠藤智】ロードレース世界選手権(WGP)第13戦(モトGP以外は第12戦)サンマリノGPは13日、当地で開幕したが、シーズンは後半戦に入り、3戦連続2位表彰台獲得と好調な中上貴晶(21)=カレックス=の来季への決断がタイムリミットを迎えている。現状ではモト2残留の可能性が高く、トップチームを含め、数チームからオファーを受けている。ただし、今大会で初優勝を果たせばホンダのバックアップも生じ、念願のモトGP昇格の可能性も膨らむ。それだけに目前の一戦に全力投球、初日フリーは総合でトップタイムと好発進だ。モトGPはM・マルケス(20)=ホンダ=、モト3はA・リンス(17)=KTM=がそれぞれトップタイムだった。

       ◇     ◇     ◇

 中上貴晶にとって来季の選択肢はいくつかある。現在の所属チーム「イタルトランス」はもちろん残留を強く希望。さらにクラストップチームの一つ「マークVDSレーシング」からも強力なオファーがかかり、来季2年目を迎えるチーム・アジア移籍の道も開かれている。

 そして、肝心のモトGP昇格の可能性もまだ残っているという。ただ、大きなスポンサーの獲得が難しいというところがネック。そうなるとホンダの全面的バックアップが不可欠で、その支援を受けるためには、タイトル獲得という実績が必要で、最低でもタイトル争いを演じなければならないというのが現実だ。

 それらの交渉ごとは全て代理人に一任している中上。「これまで何度も言ったように、モトGPに上がれるものなら上がりたい。でもモト2で王座を取ってからという気持ちもある。いずれにしろタイムリミットが迫っているし、ここで決めなくてはならない。自分でもどうなるか分からないが、来年のことはとにかく優勝して気持ち良く決めたい」と語った。

 来年モト2王座を獲得してモトGP昇格という道を選ぶなら、もっかランク首位で来季モトGPへ昇格するS・レディング(カレックス)の後釜として「マークVDSレーシング」入りするのがベスト。将来のモトGP参戦をにらむのならホンダの「チーム・アジア」という選択肢もあり、気持ちは揺れ動く。今大会で勝ったら現所属チームの引き留め策も激しくなること必至で中上人気はさらにヒートアップしそうだ。

 「去年は予選4番手で決勝は11位。祥也に勝ちを届けられなかった。今年こそです」。2010年に当地で亡くなった親友でありライバルでもあった富沢祥也さんに、初勝利をささげようと意気込む中上。初日セッションは最後に転倒を喫したが、左足首の軽いねんざで大事なく総合トップ。上々のスタートだ。

 

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