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'13/9/13

広島市が「ハコモノ白書」


 広島市は12日、学校や公民館など市が所有、管理する約3200の公共施設の建設時期や利用状況、管理経費などを「公共施設白書」にまとめ、12月に公表する方針を示した。担当部局に分散する情報を一元管理し、効率的な施設の修繕や統廃合につなげる。市企画調整部が同日の市議会都市政策特別委員会で説明した。

 市が「ハコモノ」と定義する建築物が主な対象で、公園・広場約1300カ所▽学校214校▽市営住宅128団地▽児童館107館▽公民館71館―など。消防署や各区の文化センター、スポーツセンターなども含む。所管課が老朽化の状況や利用者数、維持費などを企画調整部に報告し、白書にまとめる。

 12月をめどにホームページなどで公表。その後も庁内で各施設に対する市民の要望や今後の利用動向の分析を続け、2015年2月にはハコモノの更新基本方針を示す予定だ。

 市内ではことし5月、老朽化した橋からコンクリート片の落下事故が相次いだ。市は6月、全庁組織の公共施設老朽化対策検討会議を設置。ハコモノとは別に道路や橋、上下水道などのインフラの実態調査を進める。

 市企画調整部は「時がたつとハコモノは老朽化するだけでなく、市民が求める機能とのずれも生じる。しっかり検証していきたい」としている。




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