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【大リーグ】

ヤンキース、執念の3連勝 ポストシーズン進出、射程圏内

2013年9月14日 紙面から

◇ヤンキース6−5オリオールズ

 執念で勝利をもぎ取った。ヤンキースは12日(日本時間13日)、敵地ボルティモアでのオリオールズ戦に6−5で辛勝。ワイルドカード(WC)によるポストシーズン(PS)進出争いのライバルとの4連戦を3勝1敗で終えた。8回に3点差を追いつかれたが、9回に相手の暴投で決勝点を奪取。最後は3連投となった守護神マリアノ・リベラ投手(43)が10球で三者凡退に抑えて逃げ切った。新戦力ブレンダン・ライアン遊撃手(31)らの活躍もあり、PS進出圏のWC2位レイズとの1ゲーム差をキープ。故障者の多さは相変わらずだが、残り15試合も総力戦で戦い抜く。

 まだ喜ぶときじゃない。9回、最後の打者マチャドが力ない打球を打ち上げると、リベラは上空のボールを指さした。一塁手オーバーベイががっちりつかんでも、守護神に笑顔はなし。「後ろを振り返っている時間はないんだ。俺たちはまだ戦っているんだから」。今季3度目の3連投をわずか10球で三者凡退に抑え、WC争いのライバルを相手に敵地で1敗の後、3連勝締め。底力を示した勝利にも、背番号42はガッツポーズ一つせずに引き揚げた。

 新戦力が勝利をもたらした。3点リードの8回、5番手のロバートソンが2死からまさかの同点被弾。終盤で試合は振り出しに戻ったが、前日にマリナーズから移籍したばかりのライアンが9回に移籍後初安打。相手の失策と犠打で三塁に進むと、オ軍の抑えJ・ジョンソンが暴投。ライアンにとってピンストライプを着て最初に踏んだホームが、貴重な決勝点となった。

 「伝説的な選手の代役なんだ。興奮しているよ。勝つ野球ができたと思う」。故障者リスト入りした主将ジーターの穴埋めとしてチームに加わったベテラン遊撃手は興奮気味にまくし立てた。ライアンだけじゃない。2回の先制点は8月にインディアンスから移籍してきたレイノルズのメジャー通算200号2ラン。8回には7月にカブスから加わったソリアーノが、マチャドの大飛球をジャンプしてスーパーキャッチ。本塁打を文字通りもぎ取り、「誰かの本塁打を盗んだのは初めてだ。意味あるキャッチだった」と胸を張った。

 先発ヒューズは3点リードでも3イニング0/3で交代。2番手ハフも7回にソロ本塁打を浴びるや降板した。計6投手を投入するベンチの小刻み継投も実り、WC争いは2位レイズと1ゲーム差の3位を維持。8月28日に5・5ゲームと絶望的に開いていた差もこの3連勝などで一気に縮めた。

 「勝ち続けることが大事だ。10月も試合をしたいなら、勝たなければいけない」。ジラルディ監督の大号令。13日からは地元で地区首位を走る宿敵レッドソックスとの3連戦。残りは15試合。全てが終わるまで、常勝軍団は脇目も振らず突き進む。

 

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