被災者の不安や孤独につけ込んだカルト被害の予防や対策を考えようと、日本脱カルト協会(神奈川県大和市)が14日、仙台市内で公開講座を開く。
協会によると震災以降、カルト団体がボランティアを装い被災地に入っている。仮設住宅で信者を獲得しようとしたり、「震災で亡くなった人の供養料が必要」と、被災者から大金をだまし取ったりするなどの被害が出ているという。
協会はオウム真理教事件を受けて、カルト被害の予防や信者の社会復帰などのために、1995年に学者や弁護士らがつくった。今回、東北で初めて公開講座を開く。理事を務める山口貴士弁護士(37)は、「カルト団体は、人々の心や絆が弱っているスキにつけ込む」と指摘。「カルト被害の予防のために、被災地での被害の実態を多くの人に知ってもらいたい」と広く参加を呼びかけている。
講座では、科学ライターの松永和紀氏らによる講演や、被害予防のための全体討議がある。午後1時半から、仙台市青葉区の日本キリスト教団青葉荘教会。資料代500円。学生・障害者は無料。問い合わせは協会事務局(046・263・0130)へ。
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