電事連、福島第1汚染水問題で東電支援
[東京 13日 ロイター] - 電気事業連合会の八木誠会長(関西電力(9503.T: 株価, ニュース, レポート)社長)は13日の定例会見で、東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第1原発の汚染水問題で、電事連が東電を支援することを決めたと明らかにした。放射線管理の要員や資機材の提供を行うという。
八木会長によると東電の広瀬直己社長から支援要請があった。敷地内の水の放射線分析や評価を行う要員10人程度を半年間ほど派遣するほか、放射線測定などの資機材の提供を行うという。追加の支援要請があった場合の対応について八木氏は「前向きに考えていく」と語った。
<15日に再び全国原発ゼロに>
関西電力では、大飯原発4号機が定期検査のため15日に運転を停止する。これにより昨年7月以来、1年2カ月ぶりに全国50基の原発全てが運転を停止する。
7月の新規制基準施行に合わせて、関電大飯3、4号や同高浜3、4号など6原発12基の適合審査が原子力規制委員会に申請されたが、再稼働の前提となる適合認定を受けた原子炉はまだない。
八木氏は、原発稼働が再びゼロになることについて「私たちの使命は電力を安定的に、できるだけ低廉に届けること。できるだけ早く再稼働できるよう最大限の努力を続ける」と述べた。
(浜田健太郎)
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汚染水の放出準備に着手を
米専門家のバレット氏は、一定条件を満たせば、福島第1原発の汚染水を海に放出する準備に着手すべきとの考えを示した。
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