再送-景気「緩やかに回復しつつある」、基調判断を上方修正=9月月例経済報告
(基調判断の表のリンク先を修正して再送します)
[東京 13日 ロイター] - 政府は13日に公表した9月の月例経済報告で、景気は「緩やかに回復しつつある」として、基調判断を2カ月ぶりに上方修正した。個別項目では、出遅れが指摘されていた設備投資を上方修正。「支出、生産、所得の好循環が動き始めた」(内閣府幹部)という。
2カ月ぶりの上方修正となった設備投資は、4─6月期の法人企業統計季報が大幅な伸びとなったことなどから「非製造業を中心に持ち直しの動きがみられる」として、前月の「一部持ち直し」から表現を一歩前進させた。7月の機械受注は事前予想を下回ったが、横ばい圏内で推移していることも考慮した。
今後の景気見通しも、明るさのにじむ内容へ変更。輸出が持ち直し、政策効果が下支えするなかで、所得や投資の増加傾向が続くとして「景気回復の動きが確かなものとなることが期待される」とした。前月は「景気回復へ向かうことが期待される」だった。リスク要因には引き続き、海外景気の下振れを挙げた。
一方、消費と輸出の判断は下方修正。10カ月ぶりの下方修正となった消費は、内閣府が独自に関連指標を合成した消費動向指数が、6月に前年比マイナス0.8%、7月もマイナス0.1%と苦戦が続いていることを反映した。自動車販売の一服、株式売買の手数料収入の減少などが目立ったが、内閣府は持ち直し基調に変化はないとみている。
輸出の下方修正は9カ月ぶり。中国や米国向けに一服感が出ていることを受けて「持ち直しが緩やかになっている」へ修正した。
*月例経済報告に関する資料は以下のURLでご覧になれます。
*過去の基調判断の推移は をご覧ください。
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