UPDATE 1-米卸売物価指数、8月は+0.3% インフレ基調は抑制的
(内容を追加しました) [ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日発表した8月の卸売物価指 数(PPI)は、エネルギー価格上昇を受け前月比0.3%上昇した。ただインフレ基調 は引き続き抑えられている。 市場予想は0.2%上昇だった。 前年比は1.4%上昇、4月以来の小幅な伸びとなった。 食品・エネルギーを除くコア指数は前月比で変わらず。前年比は1.1%上昇、20 10年6月以来の低い伸びだった。 価格圧力は抑えられているものの、連邦準備理事会(FRB)は、17─18日の連 邦公開市場委員会(FOMC)で金融緩和の縮小に踏み切るとの見方が根強い。景気が幾 分勢いを増し、インフレ率も徐々に上昇していくとみられているためだ。 ガソリンは2.6%上昇。これに伴いエネルギー全体も0.8%上昇し、卸売物価上 昇の約3分の2を占めた。 消費者食品も0.6%上昇して全体を押し上げた。加工鶏肉や生鮮野菜、清涼飲料水 などが上昇した。 乗用車は0.5%低下、軽トラックも0.3%下がった。これらはコア指数の約2割 を占める。 統計の詳細は以下のとおり。 (1982=100、前月比は季節調整後、前年比は原数値%) Aug July Aug13/12 June 完成品 0.3 unch 1.4 0.8 食品・エネルギーを除くコア unch 0.1 1.1 0.2 消費者食品 0.6 unch 2.7 0.2 エネルギー全体 0.8 -0.2 0.7 2.9 完成品指数(X) 198.1 197.3 N/A 居住用天然ガス(W) -1.7 -3.9 7.7 unch ガソリン 2.6 -0.8 -2.2 7.2 ヒーティング・オイル -5.7 2.4 -5.1 6.1 たばこ製品(X) unch unch 3.0 0.6 乗用車 -0.5 -1.1 -2.1 0.8 資本財 -0.1 unch 0.6 0.1 処方せん薬 0.2 1.0 6.6 0.4 中間製品 unch unch 0.5 0.5 食品・エネルギーを除く 0.2 -0.3 1.3 0.1 工業原材料 0.2 -0.4 0.4 0.2 建設資材 0.2 unch 2.0 -0.1 エネルギー製品 0.6 0.3 -1.2 2.0 原材料 -2.7 1.2 1.6 unch 食品・エネルギーを除く(Y)-0.4 -0.3 -4.6 0.1 食品・飼料 -4.2 -1.1 -3.0 -0.3 非食品材料 -1.8 2.7 4.5 0.3 エネルギー原材料(Z) -2.7 4.0 10.3 0.3 石油(X) -1.2 10.6 11.6 1.7 W―1990年=100 X―季節調整前 Y―原油含まず Z―原油含む エコノミスト予想(ロイター調査) PPI +0.2 pct コアPPI +0.1 pct
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汚染水の放出準備に着手を
米専門家のバレット氏は、一定条件を満たせば、福島第1原発の汚染水を海に放出する準備に着手すべきとの考えを示した。
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