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できごと
【衝撃事件の核心】甲子園準V投手はなぜ“ひったくり常習犯”になり果てたのか…「スーパー1年生」の転落、その後
高校球児の聖地・甲子園球場に8年前の夏、突然現れたスーパー1年生を覚えているだろうか。本田拓人(たくと)。現楽天イーグルスの田中将大投手を擁する駒大苫小牧高校が優勝した平成17年の第87回大会で、140キロ台のストレートを武器に京都外大西高校を準優勝に導いた中心選手だ。高校卒業後に紆余(うよ)曲折の人生を歩んだ準優勝投手は今、夢に見たプロの世界からはほど遠いところにいる。そこはマウンドではなく、警察の留置場。そして、つかみ取ったのは栄光ではなく、自転車の前かごにある女性のバッグだった。
(渡部圭介)
白昼堂々
6月15日昼過ぎ、大阪府大東市北条の市道で、自転車の無職女性(68)が前かごから、バイクで追い抜きざまに現金約2万5千円が入ったバッグを取られる窃盗事件が起きた。
白昼に起きた犯行の様子は近くの防犯カメラにしっかりと記録されていた。大阪府警の捜査員は、映像にくっきりと映る犯人の体格にピンと来た。125ccのバイクがミニバイクに見えるほど大柄の人物は、過去に同じような手口でひったくりを繰り返し、逮捕された男に酷似していた。
府警は7月1日、本田拓人被告(23)=京都府八幡市男山金振=を窃盗容疑で指名手配。9日夜、手配していた知人名義の車が静岡県内を走行しているのを同県警が発見し、運転していた本田被告は大阪府警に逮捕された。
「生活費がなかった」「借金があった。自暴自棄になっていた」。本田被告はそう供述し、ほかにも数件の犯行を認めたという。
ミッキーと呼ばれた豪腕
本田拓人。高校野球ファンにとっては、脳裏に刻まれた懐かしい名前だろう。平成17年夏の甲子園。1年生ながら京都外大西高校の抑えのエースとして活躍し、「スーパー1年生」と騒がれた。
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