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【プレイバック芸能スキャンダル史】

夫の離婚トラブルに翻弄された入籍騒動 早乙女愛

【芸能】

楽天SocialNewsに投稿!
2013年9月11日 掲載
<1985年5月>

 74年、映画「愛と誠」で西城秀樹の相手役に選ばれ、役名を芸名にデビューした早乙女愛。大物俳優との熱愛の噂が絶えず、“恋多き女”とも呼ばれたが、85年5月、26歳の時に5つの会社を経営する33歳の青年実業家と電撃入籍した。

 知り合ったのは80年。早乙女のファンという男性が映画スポンサーに名乗り出たことがキッカケだった。映画の企画が実現しなかったことで一時は疎遠になったが、83年に再会。84年暮れ頃からは男性が早乙女のマンションを頻繁に訪れるなど距離が接近していった。

 85年4月22日、親密交際をマスコミにキャッチされ、事態は急展開。翌23日、2人は記者会見を開いて「早ければ夏にでも結婚式を挙げたい」とうれしそうに発表した。

 だが、男性は9年間連れ添っていた前妻と3月末に離婚したばかり。2人は2年ほど別居状態だったが、男性は正式離婚を切り出す際「仕事に生きたい。どうか別れて欲しい」と頼んでいた。しかし、離婚成立から1カ月も経たないうちに前妻はテレビで婚約会見を目にすることに。この時点では慰謝料の額も決まっておらず、子どもの親権や養育費の問題も片付いていなかった。

 怒りを爆発させた前妻は「仕事に生きるというからキレイに別れてあげたのに」と週刊誌に涙の訴え。元夫との東京旅行から帰った子供が「愛ちゃんに会った」と話したエピソードを暴露し、会社関係の人だと思っていた“愛ちゃん”がまさか早乙女愛だったとは! と悔しさをにじませた。慰謝料として男性が1億円用意しているというウワサが流れる一方、元妻側の5000万円要求に難色を示している報道も流れ、早乙女は“略奪婚”と書きたてられた。

 幸せの絶頂から一転して、トラブルに巻き込まれることになった早乙女だが、所属事務所は「その件は早乙女と関係のないことですから、何も言うことはありません」とコメント。5月4日に極秘入籍した早乙女は夫と5日から2週間のアメリカ旅行に出発した。

 18日に帰国した早乙女は「ロスとニューヨークへ。ミュージカルも見てきました。すっごくゴキゲンな旅でしたよ」とニッコリ。男性は「(離婚トラブルは)解決した」とコメントしたが、元妻に配慮したのか挙式は延期となった。

 11月22日、入籍から半年遅れで結婚披露宴が行われ、早乙女は3.3カラットのダイヤの指輪を見せながら、「今までにない身の引き締まる思いがしました」と心境を語った。プロポーズの言葉が「朝、早起きして区役所に行こう」だったことも明かされた。

 97年に長男を出産、早乙女は仕事を徐々に減らし2000年に引退。02年に夫の仕事の関係で米国に移住したが、08年に離婚。その後、息子と2人で暮らしていたが、10年7月11日に体調不良で入院。あっという間に容体が急変し、20日に多臓器不全で亡くなった。51歳の若さだった。

◇1985年5月 11日、英ブラッドフォードのサッカー場でスタンドが炎上。死者は50人以上。17日、三菱石炭鉱業南大夕張鉱業所でガス爆発、62人死亡。29日、ベルギーで行われたUEFAチャンピオンズカップでサポーター同士が衝突して39人が死亡。

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