2010年03月02日

皇国の守護者 伊藤悠


ネタがないので、漫画レビューでお茶濁すです。

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この漫画、「皇国の守護者」は、原作の小説は無闇と長く、まだ完結してないそうですが、漫画版は全五巻です。
小生、終わってない小説をあとから追っかけるのが嫌いなので、原作はまだ読んでいません。

とある架空世界の、「皇国」に侵攻する「帝国」軍を迎撃する、猛獣使いを描いています。銃が打石式なので、多分装備設定的には十九世紀前半でしょうか。

「皇国」は無論日本で、「帝国」はロシアです。北海道にあたる「北嶺」に、圧倒的物量でもって迫る帝国軍をいかにして防ぎきるか。というのが、全編における主眼ですが、冒頭で皇国の大将が逃げ帰ってしまうので、ひたすら無残な撤退戦が続きます。

太平洋戦争でも一年戦争でもなんでもそうですが、序盤の快進撃はすごく気持ちがいいものです。マレー沖海戦しかりラングーン降下作戦しかり、コロニー投下しかりルウム戦役しかり、です。
対してこの皇国の守護者では、そういった勝ち戦の部分が全然ないので(部分的にはそりゃ勝つけれど)、救いがない。です。

koukoku

しかし主人公の新城直衛はかっこいい。チビの星です。そしてこの伊藤悠さんの絵は独特で(元ゲイ漫画家らしいが)、女性ながら男くせー絵を書くのでかなり好きです。

本当は、原作と同様続いていくはずだったのですが、原作者との確執があったらしく、北嶺紛争編で漫画は終わり……。
しかしその分、短くて消化しやすいので何度も読み返します。












皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)
著者:佐藤 大輔
販売元:集英社
発売日:2005-03-18
おすすめ度:5.0
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Posted by k5ywillow at 22:33│Comments(0)TrackBack(0)漫画 

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