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シリアが化学兵器禁止条約に加盟へ

 シリアのアサド大統領は、自国の化学兵器を国際管理下に移すロシア提案を受け入れ、化学兵器禁止条約に加盟する意向を表明した。アサド氏が自ら保有を認め、条約加盟を明言したのは初めて。ただ、国際機関への情報開示は加盟の1カ月後に始めると説明した。ロシアのテレビ局が12日、インタビューをウェブサイトで放映した。

 ロシア紙コメルサントによると、提案は数段階を経て化学兵器を解体する内容。シリアが禁止条約に加盟し、化学兵器の製造・保管場所を公表、化学兵器禁止機関の査察を受け、無力化するという。

 アサド氏は、国際管理に同意した理由について「ロシアのため」と語り「米国の脅迫」に屈したためではないと強調。禁止条約加盟のため必要な書類を国連に送付すると述べた。

 米国務省のサキ報道官によると、会談には米ロ双方の化学兵器の専門家チームも同行し、提案を詳細に検討、実現可能か見極める考えだ。

 米英仏は国連安全保障理事会で、化学兵器の全面申告を義務づけ、違反すれば、軍事行動に道を開く「国連憲章7章に基づく措置」を取るとする決議案を準備している。シリア攻撃に反対するロシアとは立場が隔たっている。

 サキ氏によると、決議案については外相会談では踏み込まず、安保理のあるニューヨークで並行して協議が進む見通し。

 オバマ米政権は、アサド政権がダマスカス郊外で8月21日に化学兵器攻撃を実行したと主張。一時は米国によるシリア攻撃が差し迫ったとみられていた。

 しかし今月9日、ラブロフ外相が国際管理を提案し、シリアは10日、全廃を目指す意向を表明した。これを受け、オバマ大統領は外交解決を優先する方針を明言した。

 [2013年9月13日0時41分]

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