【内山修】中小型液晶パネルで世界首位のジャパンディスプレイ(JDI)は、2013年度中の上場をめざす方針を固めた。スマートフォンに使うパネルがよく売れており、15年度だった計画を前倒しする。7割を出資する官民ファンドの産業革新機構にとっては、投資したお金を回収する初めての例となる。
JDIは日立製作所、東芝、ソニーの中小型液晶パネル事業を分離・統合して12年に誕生した。このとき産業革新機構が2千億円を出資している。13年3月期の売上高は4千億円程度、営業利益は20億〜30億円とみられる。
年内にも東京証券取引所に上場を申請する予定だ。時価総額は数千億円規模になる見通し。JDIは上場に合わせ新しい株式を発行して、設備投資に使うお金を集める考えだ。