エキシビション戦でアーツ（右）にハイキックを叩き込むバンナ

　初代ＩＧＦ王者・ジェロム・レ・バンナ（４０）が「ＧＥＮＯＭＥ２８」（２８日、愛知県体育館）で王座初挑戦に臨む“暴走売名王”澤田敦士（３０）へ、まさかのエールを送った。

　バンナは、パチンコ機メーカー・フィールズの新機種「ＣＲ鉄拳」の発表展示イベント（東京・芝公園のザ・プリンス　パークタワー東京）に参加。ＩＧＦキックルールのエキシビション戦という名目ながら、Ｋ―１時代からのライバルであるピーター・アーツ（４２）と激しく殴り合った。途中からはルールを忘れ、アーツに馬乗りになって鉄拳を見舞い、２Ｒ１分８秒で無効試合が告げられた。

　自ら無効試合の要因をつくったバンナは、同じく大阪大会（７月２０日）で無効試合の要因をつくった澤田にシンパシーを感じている様子で「サワダはクレージーだが、若い世代がＩＧＦを引っ張って行くことには大賛成。サワダに勝ってほしいね。そうすれば、オレが年末にもＩＧＦに本格復帰するころには、新たな戦いの構図が生まれているはずだ」とニヤリ。

　前王者として、虎視眈々とＩＧＦ王座への返り咲きを狙うバンナは「フジタは強いぞ。だが長期戦に持ち込めば、サワダにも勝機が出てくる。焦って突進したりせず、ジワリジワリと動き回り、長期戦でフジタのスタミナを根こそぎ奪い、トリッキーな攻撃に出れば、サワダに勝機がある」と予想。最後は「若いサワダがベルトを巻くことをフランスから祈っているぜ」とエールを送った。