自民党の世耕議員

　自民党の世耕弘成官房副長官（５０）と民主党の林久美子参院議員（４１）が、与野党を超えた異例の結婚をしたことで、自民党に衝撃が走っている。世耕氏といえば安倍晋三首相（５８）の最側近で、東京五輪が決まったブエノスアイレスにも同行した。「政権中枢の情報が民主党に流れるんじゃないか」と党内から不安の声が上がるのも無理はない。

　昨年夏ごろに議員立法を一緒に手がけたことがきっかけで、交際に発展。２日に婚姻届を提出した。

　ともに再婚だ。世耕氏は１１日の会見で「プライベートな話なので」と詳細を語らなかったが、官房副長官という首相官邸ナンバー３のポストだけに、そうもいかない。

「げすの勘ぐりかもしれないが、世耕氏から林氏に政権内部の情報が漏れる心配がある。官房副長官を辞めるのがいいが、安倍首相の“お友達”だから、そうもいかないのだろう」と自民党関係者は指摘。考えられるのは林氏の自民党入りだ。安倍首相も勧めたというが、林氏にその気はない。

　ベテラン秘書は「林氏は３年後が選挙だから、それまでに無所属になるのだろう。民主党にいても勝てないからね」。問題はその先だ。林氏は民主党内で前原グループに所属しており、前原誠司元代表（５１）と近い。

「かなり前だけど林氏と前原氏の間に不倫疑惑があった。前原氏が地元京都に帰る時に、なぜか林氏の地元の滋賀に立ち寄るなんて噂になっていた。真相はうやむやだけど、林氏をきっかけに前原一派を自民党に協力する勢力に引っ張ることができるかもしれない」（前出ベテラン秘書）

　なんと政界再編の発端になりかねないという。バツイチ同士の再婚も永田町関係者の手にかかれば、政局の駆け引き材料になるわけだ。