日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. スポーツ
  2. ニュース

スポーツのRSS

氷上に結露ポタポタ…中止/カーリング

箱やバケツで水を拾う関係者の動きに笑顔を見せる中部電力の市川(中央)ら選手たち
箱やバケツで水を拾う関係者の動きに笑顔を見せる中部電力の市川(中央)ら選手たち

<全農カーリングソチ五輪世界最終予選日本代表決定戦>◇予選リーグ◇12日◇札幌・どうぎんカーリングスタジアム

 うそ、雨漏り? 優勝候補の中部電力-北海道銀行の1次リーグで、前代未聞のアクシデントが発生した。1-1の第3エンド途中に、天井から水滴がレーンの真ん中に続けざまに落ちた。氷に穴が開く非常事態が発生。ノーゲームとなって、再試合が決定した。

 ソチ五輪がかかる大舞台。しかも初戦を落とした両チームの真剣勝負の最中にぽつりぽつり…。中部電力の市川主将は手で水滴を受け止め、そのにおいをかぐ。髪の毛1本で石のコースが変わる、と言われるカーリングでは致命的な問題だ。試合は約1時間の中断をへて無効試合となった。

 想定外の“事件”に、中部電力の藤沢は「最初、私は遠くにいて、何? 何があったのって。ふふふ」。北海道銀行の小笠原は「一瞬何が起こったかわからなくて…。水が落ちると試合は難しい」と苦笑いした。

 原因は、天井にある非常用スピーカーの金属部分に結露による水分がたまったためとみられる。会場のどうぎんカーリングスタジアムは昨年9月に完成したばかりだが、日本カーリング協会の浪岡専務理事は「聞いたことがない」と渋い顔。運営の大失態に「大きな問題だと思います。取り戻していきたい」と話した。

 同協会は大会続行に向けて、スピーカーの金具をすべて取り外す方針。中部電力-北海道銀行の再試合は14日午後8時30分から行われる。1次リーグは1日2試合だが、両チームだけが1日3試合をこなす不公平な日程となった。34歳の小笠原は「1日3試合は厳しいです。年齢的に…。冗談ですが」とにやり。会場を去る際にも関係者から「お疲れさま」と言われて「疲れてないです」と笑っていた。【益田一弘】

 ◆ソチ五輪への道 男女ともに今大会で日本代表チームが決定。12月の世界最終予選(ドイツ)に出場する。ソチ五輪は参加10カ国で、すでに開催国ロシアを含めて8カ国が決定。残り2枠の出場権をかけて、男子は8カ国で、女子は7カ国で世界最終予選を戦う。

 [2013年9月13日9時33分 紙面から]

PR情報
英語が早口で聞こえない人達に「バカ売れ」の英語教材/英語部門第1位獲得
私の旦那は精力的。その元気の秘密はシジミにあり/協和発酵バイオ






日刊スポーツ購読申し込み