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協会について

協会の理念

当法人は、人生の高齢期を迎えようとする人々が豊かで充実した生を全うし、かつ、安心して過ごすことができるように教育 や環境構築等の基盤を確立、整備することを目的とし、その目的に資するため、次の事業を行う。

  (1)人生の高齢期に必要となる知識や考え方についての教育事業
  (2)人生の高齢期に必要となる物品等の提供
  (3)人生の高齢期に必要となるサービスの提供
  (4)人生の高齢期に必要となる情報の配信・配布・頒布等による提供
  (5)人生の高齢期に必要となる各種専門家の斡旋・媒介
  (6)セミナー、講演その他催事の企画、開催及び運営
  (7)その他当法人の目的を達成するために必要な一切の事業

代表者挨拶

男性79.64歳、女性86.39歳(2010年)、わが国の平均寿命は戦後の経済の安定的な発展や、それに伴う社会保障の充実、また人々の生活の変化や医療の発展等を通して年々伸びて参りました。
そして今日では世界でも1、2を争う長寿国となっていることは、喜ばしいことでもあり、このことは皆さまのご承知のとおりです。そしてこの間、私たち日本人を取り巻く社会環境も大きな変化をしてきました。

ここでは、いくつかのポイントを列挙させていただきます。

1・家族のカタチが変わった
2・人が住む場所を変えるようになった
3・高齢社会の到来

一番目は世帯人員(ひとつの世帯に生活をともにする人の数)の減少という変化です。わが国における世帯人員は、1920年代から1955年ごろまではおおよそ5.0人でした。それが1965年には4.05人となり、2007年には2.54人となっています。つまり、約半世紀の間に一つ屋根の下に暮らす家族の数は半減しているのです。親・子・孫の世代が一緒に暮らすという状況が珍しいものになり、世代間のコミュニケーションが断絶することになりました。親族とのつながり、血縁といわれる関係が徐々に失われてしまったのです。結果として、家庭における伝統的な行事や習慣も引き継いでいくことが難しくなってしまいました。

次に指摘しておきたいことが、産業構造の変化です。戦前は、農林水産業中心の第一次産業に最も多くの人々が就業していました(昭和の初期で約50%)。これが、1950年代からの高度成長期を境に大きく変化し、製造業中心の第二次産業、そして今日ではサービス業中心の第三次産業(約70%)へと産業構造が大きく変化しました。そのような過程で、人口は都市部に集中し、さらに交通網の発達もあり、人は住む場所を大きく変えることになりました。今後は、このことに加えて経済のグローバル化も進むでしょう。結果として、第一次産業が中心の時代とは異なり、私たちは生まれた場所で一生暮らすということが珍しくなってしまったのです。このことは、地域とのつながり、いわゆる地縁あるいは地域ネットワークと言われるものを形骸化させてしまいました。

最後に、高齢社会の到来です。わが国の多くの人々が定年を迎え、職場での仕事を離れてから死を迎えるまでの時間が、平均寿命の伸長に伴い飛躍的に長くなりました。職場をリタイアすると時間が経つにつれ、そのネットワークも薄くなってきます。そして、この長くなった定年後の生活時間をどのようにマネジメントするのか、この視点が多くの日本人に必要になったのです。

家族や親族とのつながり、地域とのつながり、職場とのつながり~わが国を取り巻く社会・産業構造の変化は、人生の幕引きまでの期間をどのように過ごすのか、というこれまでは考える必要性のなかった新たなテーマを私たち日本人に強いてきたのです。
こうした変化に対応すべく、人生の高齢期を迎えようとする人々が、豊かで充実した生を全うし、かつ安心して過ごすことができるように教育や環境構築等の基盤を確立、整備することを目的として私たちはシニアライフマネジメント協会を設立いたしました。
上記の視点から、さまざまな活動を通してわが国の社会に貢献に参画していきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人シニアライフマネジメント協会
理事長 清水祐孝