西岡は九回、森野の打球を好捕し、グラブトス。鳥谷に渡して併殺を完成させた【拡大】
守備でも、2-5とされ、なおも八回一死満塁の状況で、松井佑の二ゴロを処理し、素早く本塁へ送球。4-2-3と併殺プレーを完成させ、追加点を許さなかった。また、九回無死一塁でも、堂上直の放った二遊間への打球を倒れ込みながら捕球し、そのまま鳥谷へグラブトス。併殺に仕留めた。「あれしかアウトが取れなかった」と淡々と振り返ったが、その美技に球場が沸いた。
さらに、9月は7試合で打率・414(29打数12安打)、2打点をマーク中。チーム状態を好転させようと、戦っている。
「(悪い)流れを断ち切るための一打が大事。そのためにも七回(二死二塁の場面)は打ちたかった…」
西岡は自らを責めた。自らは結果を出しても、勝利に貢献できなければ同じ。責任感の強い男のプレーが、チームに活力をもたらす。 (西垣戸 理大)
(紙面から)