試合観戦に訪れたバレンティンの母・アストリットさん

＜ヤクルト6-12広島（12日）＞ヤクルト・バレンティンは１２日、広島戦（神宮）で３打数１安打でノーアーチに終わり、シーズン本塁打の日本記録更新はならなかった。

　５５号を放った試合後は、殺到した祝福メールに返信したため、午前３時過ぎに就寝。その３時間後には、オランダ・アムステルダムから来日した母親のアストリットさん（６５）を迎えに成田空港へ向かった。この日は完全に睡眠不足だった。

　日本に向かう飛行機の中で５５号のことを知ったアストリットさんには、顔を合わせるなり「何で待てなかったの」と叱られたという。

あらためて新記録に臨む気持ちについて「（次の１本は）新しい世代、世代が代わっていく１本になる、特別な１本になると思っている」とバレンティン。

　アストリットさんはシーズン終了まで日本に滞在する予定。「とにかく目の前で打ちたい」と意気込んだ。