<ソフトバンク2-4西武(12日)>ソフトバンクは12日、4位・西武に2-4で逆転負けを喫した。3回に長谷川が今季17号ソロを放ち、3試合連続で先制したものの、先発の摂津は直後の4回に同点とされると、8回には中村、秋山の連続適時打などで3点を失い、試合をぶちこわしてしまった。
絶対エースで臨んだ試合を落とし、これで西武とは3・5ゲーム差。このような試合を続けていては、3位の座もあぶない。
1―1で迎えた8回二死一、二塁。摂津は復帰した西武・中村に4球目のカーブを左前に運ばれ勝ち越しを許す。続く秋山に左中間へ三塁打されさらに2点を奪われた。中村に打たれたあともエースの粘りを信じていた秋山監督も、この一打で交代を決断。摂津は悔しそうにボールを放り投げると、うつむいたままベンチへ戻った。
この日は初回から精彩を欠いた。先頭のへルマンにいきなり死球を当てるなど波乱を予感させるスタートを切り、その後金子、浅村に連打を許し一死満塁のピンチを招いた。ここはなんとかしのいだが、味方が先制した直後の4回には一死から秋山、炭谷に打たれ同点を許した。
得点したあとのイニングはなんとしてでも0点に抑えるのが鉄則だ。そうしなければ流れをつかむことはできない。それが分かっていながら得点を許してしまった。前回先発した6日のオリックス戦(京セラ)から中5日。調整は順調に見えたが、普段の摂津とは大きく異なる投球内容だった。
3回に長谷川が牧田の直球をバックスクリーンに17号ソロを叩き込み先制したソフトバンク。しかし同点に追いつかれたとたん、勢いは完全に失速した。前日の試合では大爆発した3番・長谷川、4番・内川、5番・松田の“新クリーンアップ”は、この日はほとんど機能しなかった。
新4番となり、前夜の逆転に貢献し「4番に置いてもらってモヤモヤやイライラが吹っ切れた」と話していた内川はこの日は無安打。好機でつなぐことはできなかった。
絶対負けられないエースで臨んだ一戦が、痛すぎる敗戦となってしまった。残り19試合。目の前の1試合、1試合に全力で取り組んでいくしかない。
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