【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ！ホント？】

　間違いなくエロいです。もちろん根拠もあります。

　昆虫などで存在が知られるにおい物質「フェロモン」は、人間からも発せられ、それをかぎ分ける器官が、人間の鼻の奥に隠されています。鼻骨の下、医学用語では鼻中隔の少し奥にある「鋤鼻器（じょびき）」という場所で、これが発達していると、ヒトのフェロモンの良しあしが感じ取れるのです。

　ある研究では、良いフェロモンのにおいを感じ取れた男女の間では、免疫系が発達した“強い子供”が生まれる、と報告されています。つまり鋤鼻器の感度が高いほど“良い異性”と交配する欲求が強く、すぐに発情する傾向があるわけです。

　この説が正しければ、好ましいにおいの異性が現れた場合、簡単に相思相愛の関係になるはず。つまり“においに引き寄せられた”異性に対し、あなたのにおいをクンクンかがせてやれば、すぐに相手はあなたにホレるはずなのです。多分…。

☆よしだ・しん＝総合診療科医を経て、現在は精神科医。東京医科大卒。刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。２００９年にはラジオパーソナリティーを務めた。ロックバンド「医療講義」のボーカルと作詞・作曲を担当。