【吉本美奈子】明治末から大正初めにかけて中央線の起点だった旧・万世橋駅の遺構を生かした商業施設「マーチエキュート神田万世橋」(東京都千代田区神田須田町1丁目)で12日、報道向けの内覧会が開かれた。
万世橋の今と昔を写真で駅舎は東京駅と同じ辰野金吾が設計し、1912年にできた。23年の関東大震災で焼失したが、25年に再建。36年に駅舎は鉄道博物館(後の交通博物館)に生まれ変わり、隣に駅が併設された。戦時中の43年、駅は廃止になった。
今も電車が走るアーチ高架橋には、飲食店や期間限定の雑貨店など11店舗が入る。この日、開業当時の「1912階段」が約70年ぶりに公開。階段をのぼって旧駅プラットホームを整備した2階に上がると、行き交う中央線を望める展望デッキやカフェがある。開業は14日午前11時。