何度かドロップアウトした末に、大学に入り直した同世代の就活生から聞いた話。
日系企業は「面白い学生」を求めていない
特定されても困るでしょうから、少し改変して伝えます。
彼(Aさん)はぼくと同世代の1986年生まれ。ストレートで大卒となっていれば、社会人5年目の年です。が、彼は高校を中退して入り直したり、大学を中退して入り直したりと、割とうろうろした人生を過ごします。
そうした期間、何もしていなかったわけではなく、彼は自分のビジネスを作り、経営もしています。事業は順調で、十分収益化できているそうな。それ以外にも地元の地域活性化プロジェクトに取り組んだり、メディアの立ち上げなんかを行ったり…。学生というよりは、すでに実績あるビジネスパーソンです。
Aさんはちょうど就活中。故郷の親御さんを安心させる意味でも、とりあえず一般企業に就職することにしたそうです。
さて、そんな実績があるのだからさぞ余裕で受かるのかと思いきや、日系企業からは文字通り「門前払い」を食らったそうです。
第一の理由は年齢。彼は新卒ですが、27歳であるがゆえ、年齢制限に引っかかってしまうのです。
それよりもネックになっている第二の理由は、彼の実績。要するに、彼は「まっさらな新卒」ではないのです。2時間ほど雑談して思いましたが、良い意味で「この人は扱いにくいだろうなぁ」と思わせる方でした。新卒という枠には、確かに収まりにくいです。そういう彼は、やっぱり日本の企業では「お祈り」されてしまうようで。
そんなAさんは、結局「外資系コンサル」か「公務員」という、両極端の選択肢で就活をすることに決めました。このふたつは、イレギュラーな経歴を持つ彼でも問題なく受け入れてくれるわけです。
以前、某大手出版社の採用の話を漏れ聞いたのですが、その会社では、人事部の方で「飛び抜けすぎている人を足切りする」プロセスが入るそうです。現場スタッフが一次〜二次面接で「こいつは面白い!ぜひ採用したい!」と思う人材にかぎって、三次以降の人事面接で弾かれてしまうとか。実績があって、それだけこだわりが強い新卒学生は、使いにくいと判断しているのでしょう。
こんな記事を見ましたが、一方では本当に面白い学生は、日本的な企業をすり抜けて別のルートを行っているかもしれませんね(もっとも、この記事を書いた方が日系企業の社員かどうかはわからないのですが)。
最近の学生はゆとりだの冷蔵庫に入るとやたらネガティブな記事が目立つが、
面接に来る学生を見るとそんなの一部の例外ということが良くわかる。
挨拶もできるし、教養もある。バイトや学生生活もきちんと送ってる。
俺が大学生のころと比べると、ずいぶん向上心があると度々頭が下がる思いだ。(現にTOEICスコアは年を追うごとに上がっている)
ただ、そんな良い面ばかり見てると、自然と物足りない面も探したくなるのはオヤジの悪い癖。
はっきり言うと、つまらない人間が多い。
↓みなさんの会社では、型破りな学生と無難な学生、どちらを積極的に採用していますか?やっぱり、型破りな人はすぐに辞めちゃう傾向があるので、採用しにくいんでしょうかねぇ。