清水戦で開幕以来2度目の先発出場が濃厚となったグランパスのDF牟田=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)
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名古屋グランパスのルーキーDF牟田雄祐(22)が14日の清水戦(アイスタ)で、開幕戦以来の先発を飾る可能性が大きくなった。センターバックは闘莉王が11日の練習で負傷し、ダニエルは累積警告で出場停止。代役として白羽の矢が立った。牟田は「この機会にスタメンを奪う」と千載一遇の好機に燃えている。
牟田に6カ月ぶりのリベンジの機会が訪れそうだ。12日は全体練習の終了後に居残りで増川らDF陣との連係を確認。ストイコビッチ監督は付きっきりで細かく指示を送った。次戦の清水戦では磐田との開幕戦(3月2日)以来2度目のスタメンが濃厚だ。
「思い切ってがむしゃらにプレーする。持っているものを出し切りたい」。牟田はすがすがしく語った。
開幕戦では後半途中で下げられた。ストイコビッチ監督からは経験不足からくる未熟さを指摘された。以降は途中出場が一度あっただけ。背番号3を授けられた期待の新人にとって、もどかしい日々が続いた。
この半年間、牟田は試合に出られない理由を自問自答した。練習では課題のビルドアップを徹底的に磨いた。「プロになっていろんなことがあったけど、技術的にも精神的にも成長できたと思う」。試練が糧になった。
ようやくめぐってきた2度目のチャンス。心は自然と燃え盛る。「トゥーさん(闘莉王)と同じプレーはできませんが、自分のベストを出せるように準備はしてきた。この機会にスタメンを奪うくらいの強い気持ちでいきます」
持って生まれたリーダーシップ、滞空時間の長いジャンプ−。能力の高さは誰もが認める。スーパールーキー・牟田が真価を見せつける。 (木村尚公)
◆闘莉王、右足首は軽傷 21日復帰へ
11日に右足首を再び痛めたDF闘莉王は軽傷で済んだようだ。12日は全体練習こそ回避したものの、グラウンドでは右足を気にするそぶりもなくランニング。「はれは引いてきた」と明るく語った。清水戦については「牟田は何歳? もう独り立ちしていいでしょ」と欠場を示唆したが、21日のFC東京戦には復帰できそうだ。
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